展示会ブースで大きな存在感を発揮するセゴライトボックス。その見栄えを左右するのは、LEDの明るさやフレームだけではありません。実際に来場者の目に触れるファブリックスクリーンの生地も、仕上がりを決める重要な要素です。

セゴライトボックスの生地には、フレームへきれいに張るための適度な伸縮性があります。さらに、生地の周囲にはシリコンストリップを縫い付ける加工が施されており、その部分をフレームの溝へ差し込むことで、表示面を固定します。

この構造により、ビスや接着テープを表示面へ見せることなく、すっきりとした大型グラフィックを設置できます。この記事では、セゴライトボックス生地の伸縮性、シリコンストリップ縫製加工の仕組み、取り付けや交換がしやすい理由を分かりやすくご紹介します。

1. セゴライトボックスの生地とは

セゴライトボックスの表示面には、LEDの光を内側から受けるファブリックスクリーンを使用します。生地へ企業ロゴ、商品写真、ブランドカラー、キャッチコピーなどを印刷し、ライトボックスの正面または両面へ取り付けます。

内側の光を活かしてグラフィックを見せる生地

一般的なポスターは外側から照明を当てますが、セゴライトボックスは本体内部のLEDからスクリーンへ光を通します。そのため、展示会場の照明環境に左右されにくく、写真や文字を明るく見せやすいのが特徴です。

特に、離れた場所から来場者へブランドを認識してもらいたいバックパネルや、会場内で目印になる大型グラフィックに適しています。

硬いパネルではなく、張って見せるファブリック仕様

アクリル板や発泡パネルのような硬い表示板ではなく、やわらかい布製スクリーンをフレーム全体へ張って使用します。適切に取り付けることで、生地が平らに張られ、フレームの存在を目立たせにくい表示面を作れます。

生地は硬質パネルよりも取り回しやすく、交換用スクリーンの保管スペースも抑えやすいため、複数のイベントやキャンペーンでデザインを差し替えたい場合にも便利です。

大判ファブリックスクリーンを使用したセゴライトボックスの完成イメージ|誉PRINTING

2. 適度な伸縮性が美しい表示面を作る理由

セゴライトボックスの生地には、フレームへ取り付ける際に必要な適度な伸縮性があります。この伸縮性は、単に生地がやわらかいというだけではなく、表示面全体へ張力を行き渡らせるために重要です。

生地全体へ張力を分散しやすい

伸縮性のない素材を大きなフレームへ張ろうとすると、わずかな位置のずれによって、一部分へたるみやしわが集まりやすくなります。

適度に伸びるファブリックスクリーンは、取り付け時の張力を生地全体へ分散しやすいため、四隅から順番に装着することで、平らな表示面に整えやすくなります。

大判スクリーンでもたるみを抑えやすい

展示会用のバックパネルは、横幅や高さが大きくなるほど、中央部分へたるみが出やすくなります。セゴライトボックスでは、スクリーンの周囲をフレームへ固定し、生地全体を外側へ張ることで、大きな表示面でもすっきりと見せられます。

光が当たるスクリーンは、小さなしわや波打ちも見えやすくなることがあります。そのため、生地の伸縮性と正しい取り付け順序の両方が重要です。

伸縮性があっても専用寸法での製作が必要

伸縮性は、異なるサイズのフレームへ自由に流用するためのものではありません。スクリーンは、使用するライトボックス本体の幅と高さに合わせて製作する必要があります。

小さすぎるスクリーンを無理に引っ張ると、縫製部分や印刷面へ負担がかかります。反対に大きすぎる場合は、張力が不足してたるみが残る可能性があります。交換用生地を注文する際は、本体の品番と完成サイズを確認しましょう。

適度な張力でフレームに取り付けられたセゴライトボックス生地|誉展示会

3. シリコンストリップ縫製加工の仕組み

セゴライトボックス生地の端に縫製したシリコンストリップをフレームへ差し込む様子|誉展示会

セゴライトボックス用スクリーンの周囲には、細長いシリコンストリップが縫い付けられています。「シリコンエッジ」や「シリコンストラップ」と呼ばれることもあり、スクリーンをフレームへ固定するための重要な部分です。

生地の四辺へシリコンストリップを縫い付ける

印刷と裁断を行ったファブリックスクリーンの周囲へ、シリコンストリップを縫製します。接着剤だけで固定するのではなく、縫製によって生地の端へ取り付けることで、スクリーンを張ったときの力を受け止めやすくなります。

縫製位置がずれると、取り付け後のスクリーン寸法や張り具合にも影響します。そのため、ライトボックス本体のサイズに合わせた裁断と縫製加工が必要です。

シリコン部分をフレームの溝へ差し込む

取り付ける際は、スクリーン周囲のシリコン部分を、アルミフレームに設けられた専用の溝へ押し込みます。

シリコンストリップはフレームの内側へ収まるため、正面から見たときには固定部品がほとんど目立ちません。印刷面がフレームの端近くまで広がり、一枚の大きなビジュアルとして見せられます。

四隅の加工がスクリーンの張り方を左右する

スクリーンの四隅は、上下左右からかかる力が集まる部分です。角の縫製やシリコンストリップの位置が適切であることで、取り付けた際に四隅が浮きにくくなり、表示面全体の張りを整えやすくなります。

周囲にシリコンストリップ縫製加工を施したセゴライトボックス生地|誉展示会

4. シリコンストリップ加工で得られる5つのメリット

シリコンストリップ縫製加工は、スクリーンを固定するだけの加工ではありません。展示会場での設営、見た目、デザイン交換のしやすさにもつながります。

メリット1:表面に固定部品が見えにくい

スクリーンの端をフレーム内部へ差し込むため、ビス、クリップ、面ファスナーなどが表示面へ露出しにくくなります。企業ロゴや商品写真を大きく使用しても、固定部品がデザインを妨げにくいのがメリットです。

メリット2:スクリーンを均等に張りやすい

四辺のシリコンストリップをフレームへ固定することで、スクリーン全体へ張力をかけられます。正しい順番で取り付ければ、一方向だけが強く引っ張られる状態を避けやすくなります。

メリット3:特別な工具を使わずに取り付けやすい

スクリーンの取り付け自体に、大掛かりな工具や接着作業は必要ありません。シリコン部分を手でフレームの溝へ押し込む方式のため、展示会場での設営や撤去を進めやすくなります。

メリット4:グラフィックを交換しやすい

キャンペーンや展示内容が変わった場合は、ライトボックス本体を再利用し、印刷スクリーンのみを新しいデザインへ交換できます。

展示会ごとに会社案内、商品写真、ブランドカラーを変更したい場合でも、同じフレームを継続して活用しやすくなります。

メリット5:運搬や保管の負担を抑えやすい

ファブリックスクリーンは硬質パネルに比べてかさばりにくく、交換用グラフィックも管理しやすい素材です。複数デザインを保管する際は、案件名、使用サイズ、表裏、使用日を記載したラベルを付けておくと、次回の設営時に判別しやすくなります。

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5. ファブリックスクリーンをきれいに取り付ける方法

伸縮性のある生地とシリコンストリップ加工のメリットを活かすには、取り付ける順番も重要です。一辺を端からすべて差し込むのではなく、スクリーン全体の張力を確認しながら作業します。

手順1:印刷面の上下左右を確認する

最初に、スクリーンの表裏、上下、左右を確認します。ロゴや文字が逆になっていないか、フレームの完成方向と一致しているかを確認してから取り付けを始めます。

手順2:四隅を先に固定する

スクリーンの四隅にあるシリコン部分を、フレームの四隅へ差し込みます。一つの角だけを強く引っ張るのではなく、対角線上の角を順番に固定すると、位置を合わせやすくなります。

手順3:各辺の中央を固定する

四隅を固定したら、上辺、下辺、左辺、右辺の中央部分を差し込みます。四辺の中央を固定することで、スクリーンが大きくずれるのを防ぎながら、張力を分散できます。

手順4:中央から角へ向かって残りを差し込む

各辺の中央から角へ向かって、残っているシリコン部分を少しずつフレームの溝へ押し込みます。左右または上下を交互に進めると、一部分へ張力が集中しにくくなります。

しわが残ったら近くの部分を入れ直す

取り付け後にしわや波打ちが残った場合は、印刷面を強く引っ張って直そうとせず、しわの近くにあるシリコン部分を一度外して入れ直します。

大型スクリーンは、1名で作業すると生地が床へ触れたり、片側だけが強く引っ張られたりすることがあります。可能な場合は2名以上で左右を分担して取り付けると、作業を進めやすくなります。

ファブリックスクリーンをセゴライトボックスの溝へ取り付ける工程|誉展示会

6. 発注・交換・保管で確認したいポイント

セゴライトボックス用の生地を新規製作または交換する際は、デザインだけでなく、本体との適合や使用環境も確認する必要があります。

本体の品番とスクリーンサイズを確認する

同じように見えるライトボックスでも、フレームの外寸、表示面寸法、シリコンを差し込む溝の位置が異なる場合があります。

交換用スクリーンを注文する際は、ライトボックスの品番、幅、高さ、片面仕様または両面仕様であるかを確認してください。可能であれば、本体全体とフレーム端部の写真も用意すると確認しやすくなります。

点灯時の見え方を考えてデザインする

ライトボックス用スクリーンは、消灯時と点灯時で色の見え方が変わることがあります。細い文字、淡い色、写真の暗部などは、内側から光を通した状態を想定してデザインすることが大切です。

ロゴや重要な文字はスクリーンの端へ寄せすぎず、縫製部分やフレームの溝を考慮した安全範囲内へ配置しましょう。

会場規定や必要書類を事前に確認する

展示会場によっては、使用できる生地や防炎に関する書類の提出条件が定められている場合があります。入稿や注文を行う前に、出展マニュアルや会場規定を確認してください。

シリコン部分を折り曲げすぎずに保管する

撤去後は、スクリーン表面の汚れや水分を確認してから収納します。シリコンストリップを鋭く折り曲げたり、重い部材の下へ置いたりすると、次回取り付ける際に端部が収まりにくくなる可能性があります。

メーカーが指定する保管方法を優先し、可能な限り強い折り目が残らない状態で保管してください。スクリーンと本体フレームを同じ管理番号で保管しておくと、異なるサイズとの取り違えも防ぎやすくなります。

セゴライトボックスの美しい表示面は、LEDやフレームだけでなく、適度に伸縮するファブリックスクリーンと、周囲へ施されたシリコンストリップ縫製加工によって作られています。

スクリーン全体へ張力をかけやすく、固定部分が正面から目立ちにくいことに加え、デザインの交換や繰り返し使用にも対応しやすいのが大きなメリットです。展示会ごとに訴求内容を変えながら、統一感のある明るいブースを作りたい場合に活用できます。

動画でセゴライトボックスの完成イメージを確認

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